「ハチの巣ができて駆除したいけど、自分でできるの?」「ハチの巣の駆除には何が必要なの?」とハチ駆除に関して疑問に持つ方は多いと思います。ハチの巣は、ハチの種類や巣の大きさによっては自力で駆除できるパターンもあります。
この記事では、ハチの巣を自分で駆除しても良い判断基準や、必要な道具、手順について徹底解説します。
また、ハチの巣駆除ので注意すべきポイントも記載していますので、確認してみてください。
ハチの巣は自分で駆除できる!
ハチの巣は状況によっては自分で駆除できる場合もあります。自力で対処する場合は、適切な装備と手順が必要ですので必ず確認しましょう。
しかし、少しでも危険だと感じることがあれば、無理せずプロへの依頼が必要です。
自分でハチの巣が駆除できる基準とは
自力でハチの巣を駆除することは可能ですが、状況によっては業者に依頼すべきパターンもあります。この章では、自力でハチの駆除が可能かどうかを判断するための、3つの観点を紹介します。
・ハチの種類
・ハチの巣の大きさ
・ハチの巣の場所
順番に解説していきますので、参考にしてみてください。
ハチの種類
ハチの種類によっては、自分で駆除すると危険ですのでしっかり確認しましょう。下記の表では代表的なハチ3種について解説します。ハチの見分け方も記載していますので参考にしてみてください。
ハチの種類 | 特徴 | 対処 |
スズメバチ | ・体が大きく、色が黄色い・攻撃性が高く、毒性が強い | ・危険度が高いため、原則業者に依頼 |
アシナガバチ | ・体は細長く、体色は黒味がかっている・攻撃性は比較的低いが、種類によっては攻撃的な性質をもつ | ・原則業者に依頼・種類によっては自力で対処可能だが、分からない場合は業者に相談 |
ミツバチ | ・体が小さい・攻撃性は低い・大きな集団で生活する | ・自力で対処可能・数が多い、巣の場所が分からない場合は業者に相談 |
ハチの巣の大きさ
ハチの巣の駆除が可能かどうかを、巣の大きさからも判断できます。
基本的に、巣の直径が15cm以内であれば自力で駆除可能です。しかし、スズメバチやアシナガバチなどの攻撃性が高いハチは、巣では小さくても業者に依頼しましょう。
また、15cm以上の巣が作られている場合は、ハチの数が多く刺される危険性が高いため、プロに依頼する必要があります。
ハチの巣の場所
ハチの巣がある場所によっては、自力で駆除が可能です。基本的に、ベランダなどの広く開放的な場所であれば自分で駆除できますが、屋根裏などの狭く閉鎖的な環境では危険ですので、業者に依頼しましょう。
閉鎖的な場所では、ハチが集まりやすく襲われる危険性が高まるため、ハチの種類や巣の大きさに依らずプロに相談するのが望ましいです。
ハチの巣を駆除するときの服装と必要な道具
この章では安全にハチの巣を駆除するために準備するものを紹介します。ハチの巣の駆除には大きな危険が伴うため、身の安全を守るために以下の装備を準備し適切に使用しましょう。
それぞれの装備品について、ポイントと注意点をまとめていますので参考にしてみてください。
服装
ハチの巣を駆除する際には、徹底して肌を露出させないことが大きなポイントです。
以下に必要な装備品とポイントを表にまとめていますので、ぜひ確認してみてください。
装備品 | ポイント | 注意点 |
防護服 | ・ハチ駆除専用の防護服が必要・本格的なものは高価・自治体で貸出しサービスを行っている場合がある | ・ファスナーやベルトなどは、隙間ができないようにしっかりと閉める・薄手の生地では針が貫通する可能性があるため、厚手のものを着用する |
厚手の手袋 | ・手の保護に役立つ・手袋と袖の間にハチが入り込まないようにしっかりとベルトなどで固定する | ・生地が薄いとハチの針が貫通する危険があるため、必ず厚手のものを使用する |
ヘルメット | ・頭部の保護に役立つ | ・ハチ専用のヘルメットが望ましい |
長靴 | ・足の保護に役立つ・裾と長靴の間からハチが滑り込まないように、長靴の上から裾をおろししっかりとベルトなどで固定する | ・足の保護面積を増やすために、できるだけ丈が長いものを選ぶ |
ゴーグル | ・目の保護に役立つ | ・目を守るために必ず着用する・顔と密着するタイプのものを選ぶ |
防護服がない場合は厚手の作業着などで代用できますが、服との隙間ができやすいという点で安全性が低いため、タオルなどを活用して肌を露出させない工夫が必要です。
道具
自分でハチの巣を駆除するときに必要な道具について、ポイントと注意点をまとめましたので、確認してみてください。特に必要な準備物をピックアップして解説しています。
準備物 | ポイント | 注意点 |
殺虫剤(2本以上) | ・薬剤の即効性と噴射の威力が強い物を使用する・大量に使用することを考慮し、2本以上準備する | ・ハチに効果がある成分が含まれているか確認する・使用する際は、植物やペットを遠ざける |
長い棒、剪定バサミ | ・ハチの巣を落とすために必要・伸縮性のものが利用しやすい | ・ハチの巣を素手で触るのは危険なので必ず準備する |
ゴミ袋、虫取り網 | ・駆除したハチの巣を入れる・落ちてきたハチの巣をキャッチする | ・駆除したハチの巣をそのまま捨てられるように工夫する |
ポイズンリムーバー | ・ハチに刺された際の応急処置 | ・万が一刺された際に、すぐに対処できるよう必ず準備する |
懐中電灯(赤いセロハン) | ・夜間作業で必要 | ・暗いなかで明るい光を当てるとハチが興奮して危険であるため、赤いセロハンを被せておく |
ハチの巣を駆除するときの3つの注意点
自分でハチを駆除する際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
1. 香りの強いものを避ける
2. 日没後の暗い時間帯に作業を行う
3. 二人以上で作業を行う
いずれも安全にハチ駆除を行う上で重要ですので、必ず確認しておきましょう。
1. 香りの強いものを避ける
香水などの強い香りは、ハチを刺激し攻撃性を高めてしまうため危険です。ハチ駆除の際は香水や整髪料などをつけないよう注意しましょう。
また、ジュースやお菓子などの甘い匂いなどにハチが誘引されますので、近くに置かないように注意が必要です。
2. 日没後の暗い時間帯に作業を行う
日没後のハチは行動が弱まり動きが鈍くなるので、駆除しやすくなります。ただし、夜行性のハチも存在するため十分注意しましょう。
また、懐中電灯を使用する際は、ハチを刺激しないよう赤いセロハンを被せておくことで、安全に作業できます。
3. 二人以上で作業を行う
万が一ハチに刺されたときに救護ができるよう、作業者以外に複数人待機してもらいましょう。ハチに襲われることを防ぐために、作業場所から離れた場所で見守る人がいれば安心して駆除できます。
万が一ハチに刺されてアナフィラキシーショックを起こした際は、一刻も早く病院で処置を受ける必要があるため、車やタクシーを手配しておくのも有効です。
ハチの巣を駆除する際の手順
この章では、ハチの巣を駆除する手順について解説します。手順はシンプルですが、危険な作業であるため慎重に行いましょう。
STEP1:ハチの巣全体に殺虫剤を噴射する
ハチの巣から3m以上離れた場所から、巣に向かって殺虫剤を噴射します。ハチが威嚇してきても噴射し続けましょう。
STEP2:ハチの巣の中に殺虫剤を噴射する
巣の中にいるハチを駆除するために、ハチの巣の中に向かって殺虫剤を噴射します。巣に近づくときは周囲のハチに注意しましょう。
STEP3:ハチの巣を落とす
剪定バサミや長い棒でハチの巣を根本から落とします。巣からハチが出てきた場合は、慌てずに殺虫剤で駆除しましょう。
STEP4:虫取り網などでキャッチし、ゴミ袋に入れる
ゴミ袋に入れたあとも殺虫剤を噴射しておくと安心です。
誤って毒針に触れてしまう危険があるため、ハチの死骸や巣には素手で触らないように注意しましょう。
STEP5:巣があった場所に殺虫剤を吹きかける
駆除の際に巣にいなかったハチや、殺虫剤から逃げたハチを近寄らせないために行います。
ハチの巣を除去したあとも1週間は殺虫剤を噴射しておきましょう。
まとめ
この記事では、自力でハチの巣を駆除する方法やポイントについて解説しました。ハチの巣は、ハチの種類や状況によっては自分で駆除できますが、危険性が大きいと感じるときは業者への依頼を検討することをおすすめします。
駆除するさいは、適切な道具と手順で安全に注意し、無理のない範囲で実施しましょう。
また、ハチの巣を駆除する際の重要なポイントを3つ解説しましたので、ぜひ駆除の際に役立ててください。