蜂が巣を作る時期はいつ?駆除と対策方法を解説!

蜂が巣を作る時期はいつ頃なのでしょうか?夏から秋にかけて、蜂が巣の周りを飛び回るためとても危険です。刺されると痛みを伴う他にも、さまざまな症状を引き起こす可能性があり、場合によっては重篤な症状になる場合もあるので気を付けましょう。

当記事では、蜂が巣を作り始めるのはいつなのか、駆除や対策方法について解説していきます。

蜂が巣を作る時期は?

蜂が巣を作り始める時期は「春」です。冬の厳しい寒さが落ち着いて、少し暖かくなってきたころに蜂は巣を作り始めます。

最初に巣を作るのは女王蜂です。その他の働き蜂は越冬することができませんが、女王バチは冬の厳しい寒さを乗り越えて越冬します。冬眠から目覚めると、女王蜂は1匹で巣作りを開始します。冬眠から目覚めた直後ということもあり動きは鈍くおとなしいですが、巣作りと産卵を同時に行うほど活発です。女王蜂は一匹で巣を作り始め、産卵をして徐々に仲間の数を増やしていくのです。

夏は蜂の巣が大きく成長します。春に女王蜂が産んだ卵が孵化し、働き蜂が増えるからです。この頃の蜂は攻撃的で、警戒心が強いため気を付けましょう。

今まで女王蜂一匹で巣を作っていたのが、働き蜂も巣作りをするようになります。蜂の巣も最初は数センチだったものが夏になると更に大きくなり、蜂の数も増えます。巣の中には数十匹の働き蜂が潜んでいるので、むやみに近付かないようにしましょう。

この時期になると巣の大きさは最大になります。大きいもので直径100センチにも及ぶこともあるので、駆除のプロでなければ駆除は難しいです。夏の時期に比べると、働き蜂の数も大幅に増えています。この時期は新しい女王蜂が産まれる時期でもあるので、警戒心が一番強い時期です。新しい女王蜂はたくさんの働き蜂から守られ、巣の中で成体になるまで成長します。

この時期の蜂の巣を見つけたら、働き蜂から刺される可能性があり危険ですので絶対に近付かないようにしましょう。

冬になると巣には蜂がほとんどいなくなります。越冬できるのは女王蜂だけで、女王蜂以外の働き蜂は越冬することができません。そのため、ほとんどの働き蜂は冬になると死んでしまいます。巣に残っているのは、女王蜂と生き残ったわずかな働き蜂のみです。女王蜂は越冬の準備をし、働き蜂はいずれ皆死んでしまいます。この時期の蜂は動きも鈍く大人しいので、駆除しやすいです。

蜂の巣の駆除方法

蜂の巣を駆除する時は、巣の大きさや場所によって駆除のやり方が変わります。巣の駆除に必要な物、巣の大きさ、状況別の駆除方法などについてまとめてみましたので、参考にしてみてください。

蜂の巣駆除に必要な物

  • 殺虫剤
  • 防蜂服
  • ビニール袋
  • 剪定はさみ

小さい巣の駆除

巣ができ始めの頃は、巣も小さく働き蜂の大群が襲ってくる可能性も低いです。巣が小さいこの時期はまだ蜂も大人しいですが、巣に近付くと刺される可能性もあるので注意してください。防蜂服をしっかりと着用しておくと安心して駆除ができます。

まず初めに、遠くまで届くジェット式の殺虫剤を巣に向けて吹きかけ、巣に潜んでいる蜂を駆除してから巣を撤去しましょう。巣に近付く際は、必ず生き残っている蜂が他にいないかを確認してください。巣を撤去する際は、なるべく素手で触れずに、棒状の物などで巣を落とすようにしてください。

少し大きな蜂の巣の駆除

蜂の巣は1か月で数十センチも大きくなります。遠目から見ても簡単に巣を認識することができるくらいの大きさまで成長しますが、巣の大きさの割に巣の中の蜂はそこまで増えていません。ですので、しっかりと防蜂服と殺虫剤を準備しておけば駆除が可能です。

巣が小さい時期と同様、巣の周辺にいる蜂を殺虫剤で駆除してから巣を撤去しましょう。この時期の巣の駆除では、注意点が一つあります。それは「戻り蜂」に注意するということです。戻り蜂とは、巣から出ていき帰ってくる蜂のことで、蜂の総数が増え始めている時期なので注意してください。

殺虫剤が届かない場所の駆除

家の屋根裏の奥に巣が作られてしまった時などは、殺虫剤が巣まで届かない場合があります。この場合は、無理に自分で駆除しようとすると刺される可能性があります。防蜂服を着ていても無理に狭い場所を動いたりすると、服のすき間から蜂が侵入する可能性もあるので危険です。また、中途半端に殺虫剤を振り撒くと蜂をかえって怒らせてしまい、巣の中からたくさんの蜂が出てくるので、周囲にいる人達にも危険が及びます。この場合は、駆除のプロに相談して駆除を依頼することをおすすめします。

土の中にある巣の駆除

土の中に巣を作る蜂も存在します。特に気を付けなければならないのが、オオスズメバチです。オオスズメバチは土の中に巣を作ることがあるので、注意しなければなりません。土の中にある巣は周囲からは見えずらく、巣を見つける頃にはかなりの大きさになっていることがほとんどです。巣が大きくなると蜂の数もかなり多くなってくるので、絶対に近付かないようにしましょう。近くを通るだけでも刺される場合があるので、非常に危険です。

土の中にできた巣を見つけた時は、無理に駆除しようとせずに駆除のプロに相談してください。

巣を作らせない対策

巣を作らせないための方法について紹介していきます。巣を作らせない方法については以下の通りです。

  • 忌避剤を散布する
  • 湿気を保つ
  • 防虫ネットを張る
  • 蜂取りを使う

忌避剤を散布する

蜂が嫌がる臭いを定期的に散布することで、蜂がその場に寄り付きにくくなります。蜂は「木酢液」の臭いが苦手です。木酢液の臭いが苦手な動物は多くいますが、蜂も同じくその臭いが苦手です。

霧吹きなどで巣ができそうな場所に定期的に吹きかけておくと、蜂が巣を作りにくくなるので試してみてください。この方法には、1つデメリットがあります。それは、水に弱いということです。雨などにあたると効果が薄れてしまうので、定期的に散布が必要です。

湿気を保つ

湿気を保つことで蜂は巣を作りにくくなります。蜂は、乾燥している場所に巣を作る習性があります。濡れている場所には巣を作らないため、水を撒くという方法は有効なのです。

霧吹きで定期的に撒くだけで、蜂が巣を作りにくくなります。簡単な方法なので、是非参考にしてみてください。

防虫ネットを張る

防虫ネットを張ることも、蜂の巣を作らせない有効な方法の1つです。蜂は自分が通れないような所には、無理に巣を作ったりはしません。巣を作りそうな場所や、作られたくない場所には防虫ネットを張って対策をしましょう。

注意点としては、蜂が通れない細かい目のネットでなければ効果がないので注意しましょう。

捕獲道具を使う

蜂対策の道具として市販されている捕獲道具を使うことも非常に有効です。捕獲道具は、箱型の容器の中に蜂が好む臭い成分が仕込まれており、蜂をおびき寄せます。蜂は一度入ると逃げられない仕組みになっているので、簡単に蜂を駆除することができるのです。

メリットは簡単に駆除ができるという点ですが、デメリットとしては駆除した蜂を処理しなければいけないということです。蜂が飛んでいることが確認できる場合には、非常に効果的な方法です。

まとめ

蜂は春から巣を作り始めて、秋には巣の大きさが最大になります。大きい物では直径100センチにもなるので、気付いた時すぐに撤去しなければなりません。巣の大きさがそこまで大きくなければ自力で駆除することができますが、あまりにも大きいと蜂の数も多くなるので非常に危険です。駆除しようと無理に近づかないで、駆除のプロへ相談して駆除してもらうようにしましょう。また、小さい巣でも刺される可能性もあるので、防蜂服や殺虫剤などをしっかりと準備したうえで駆除作業を行ってください。当記事で紹介した巣を作らせない対策方法も参考にしながら、上手に蜂の巣を駆除しましょう。